「そ…れは…」


さっきも着替えようとした。

でも自分の着ている服を見て手が震えて着替えることができなかった。


「なぁ…」


葵が私にだんだん近づいてくる。


ポンっと肩に手を置かれてビクッとしてしまった。


「あ…ごめん。恐いよな」

葵がとても悲しそうな顔をしたから


「あっ…違うの…」


私は今この人を傷つけたんだと感じた。



「優海…キス…されたのか?」


私の唇を左手でなぞりながら問い掛けてきた。


キス…


「その顔…されたんだな」

葵はすごく悔しそうな表情になった。