「着替えてこいよ」

「うん」

葵を廊下で待たせながら

私は自分の部屋に入った。


とりあえずおばあちゃんの部屋に行く前に着替えないと。

私はあの写真をもう一度見ようと思う。

そしておばあちゃん、あなたの愛した修治さんについて…よく知りたいの。


「優海…入ってもいい?」
「いいよ」


返事の少し後、葵が部屋に入ってきた。


「優海…大丈夫か?」


「大丈夫!」


なるべく明るい声で私は返した。


葵にこれ以上心配かけたらダメだと思ったから。


「じゃあなんで着替えないんだ?」