ー Side 優海 ー


「こんな暗闇で…少し位警戒しろよ」


警戒って何のこと?

ねぇ、葵どうしちゃったの?

「何を?ちゃんと言ってくれなきゃわからなっ…」

葵は握っていた私の手を引き寄せた。

次第に顔が近づいて…


「っん」

私の唇に葵の唇…キスが降ってきた――

「優海」

酸素を求めて開いた唇に葵の舌が入ってきた。


「んっ…ぁ」


「俺だって男なんだよ」


激しいキスの中ポツリと葵がつぶやいた。


葵が自分の指と私の指を絡ませる――