私は、いつまでたってもわからない鈍感な先生にイライラしてこう言った。

「だ~か~ら~!そのかわいいとこを治せっつってんの!」


あっ・・・言っちゃった。

顔が赤くなってるのがわかる。

恥ずかしくて・・・私は顔を下に向けた。

そしたら・・・先生は不意打ちに頭をあの時みたいに撫でたんだ。

「よーしよしよし!ありがとな!」

って・・・。


そんな些細なことで私の心が浮かれてることなんて・・・先生はこれっぽっちもわかってないはず・・・。

そんな先生の鈍感なところも私が先生を好きな理由の一つでもあるけど。でも、たまにその鈍感さに傷つくことだって多いんだよ。


「かわいいとこを治せかぁ・・・どうしたら・・・」

そんな真剣に悩まなくても・・・・。


そう思って、私はまた先生の悩んでる顔をガン見するんだ。


私のこの視線に「愛」が含まれてることなんて先生が絶対気付いてなくて・・・。


先生は・・・私のどの感情にも気付いてくれないね。


これは私の勝手な感情なのに・・・いつしか先生に気付いてほしいって思う欲が強くなったんだ。


こんな私って・・・わがまま?




私が見つめてることにも気付かないで真剣に悩んでる先生。





ねぇ先生?


私がこの時先生に相談されて勝手に悲しくなったり、嬉しくなったりしたことを知ってましたか?

私がずっと先生を見つめてたことも知ってますか?



この時間がずっと続けばいい、そう思ったのは・・・・私だけですか?





先生?


私に気がないなら・・・期待させるような行動しないで?


★8月19日★


今日ゎ佐々木に呼ばれたと思ったら相談だった。
嬉しかったし・・・悲しかった。
もう・・・・自分の気持ちがわかんないや。




手帳のこの日の日記は、こうなっていた。