「え…………?何…言ってんだよ…ゆい…俺…太郎だよ…?」



「太郎さん…?はじめまして……ですよね?よくわたしの名前、知ってましたね!同じ学校の人ですか?」



「ゆい…俺のこと…覚えてないのか……?」


「太郎さんですよね!覚えてますよ?」



そう微笑みながら言う。



「そうじゃなくてっ
……」



ガラガラ……

そのとき、病室に医師が入ってきた。
そして太郎さんを連れていった。


「…頭をぶつけたショックで……記憶が消えてしまったのでしょう。一番、大切に思ってたことが……」



「そ……そんな…記憶は……戻らないんですか!?」


「…戻る確率は数パーセントです。」





ーーー……‥‥


ガラっ…



「ゆいっ………!!」


ぎゅう……っ




「たっ…太郎さん?///どうしたんですか?」





ガラっ……



「!!」


「ゆいちゃん……」


「まどか………どうしてここに…‥」


「あっ……太郎…や…ゆいちゃんがトラックにはねられて、記憶が…‥」


「まど……?」


「…え?」



「俺のこと…わかるの?ゆいちゃん……」


「なに言ってるの?まどはまどでしょ?」




「ゆい………?」