゚+。キミの言葉で。+゚

「わざわざ来てくれて…ありがとう。
もう授業始まっちゃうでしょ?戻っていいよ!」

「うん……早く元気になってね!」


そう言って真知は保健室を出て行った。



ガラッ・・・・



ん?誰か入ってきた?

あ…真知かな?


「真知…?」




「ゆい……俺だよ…」

え!?太郎ちゃん……!?


「あっ……太郎…ちゃん…」



わたしはベッドのカーテンごしに小さく声を出す。


太郎ちゃんは、カーテンの向こうにいる。

影がぼんやりとうつっていた。




「……ゆい…具合どう?」


「大丈夫…だいぶ良くなったよ…それよりも…もう授業始まってるでしょ?どうして……」



「ゆいが…心配になったから……」


……だめ……


そんな優しいこと言わないで…

勘違いしちゃうから……



明日から…避けよう……。

神様、どうか今日だけは、普通でいさせてください。