わたしはすぐに振り向いた。


その声が誰なのか分かったから。



「たっ…太郎ちゃん!?どうしてここに!?」
「どうして…ってゆい1人じゃ危なっかしくて見てらんないんだよ」

それはわたしの好きな人、西野太郎。


わたしはずーっと昔から太郎ちゃんのことが好きだった。