゚+。キミの言葉で。+゚

じーーー…

それでも太郎ちゃんはわたしの顔をずーっと見ている。

そのとき。


「香坂ーっ!ちょっと手伝ってくれっ」


「はいっ!分かりましたっ」


わたしは元気よくこたえた。



「じゃ、太郎ちゃん!わたし行ってくるねっ」


わたしは太郎ちゃんにそう言って手伝いに行こうとすると、


ぽん・・・っ


え……?

わたしの頭に太郎ちゃんの大きな手がのった。


「ムリ…すんなよ」


太郎ちゃん……


「うん…ありがとう…」


“だいすきだよ”


心の中でそう付け加えながら。