あたしはそのメモを手にして教室へ戻った。
「季菜ーー!季菜ーー!!」
キナキナ言いながら飛んできたのは、あたしの友達の杏。
甘えん坊で、他校の彼氏持ち。
ア、忘れてたけど……
あたしは季菜、相沢季菜。高校一年生。
入学してすぐに有名になっていたらしい……杏の情報だとね。
「ねぇねぇ、佐藤航樹先パイに呼び出されて……告られたの?!」
するどい……
さすが中学校でもイツメンだった杏。
「ん、まぁ……。でも本当ムカつく!アイツ!!」
あたしはムキになって机をバンバン叩く。
「でもさ、航樹先パイってこの学校でのイケメンファイブにいつもランクインしてるらしいよ!」
もう一人の中学校でのイツメン、夕菜が言う。
彼女は噂に敏感、そして面食い。
けど優しい。けど……
「顔なんてどーでもいいしッッ」
あたしは顔なんてどうでもいいんだッッ
あたしは恋をするのが怖いの!
……いろいろあってね。
まぁそれはさておき、
「だって、勝手に付き合うことになっちゃったんだもん」
メモを広げ直す。
「マジ?!じゃぁ一回付き合ってみようよ!先パイのいいトコ分かるかもしれないし!」
杏はワクワクしてるようだけど、
知りたくはないんだけどなぁ……
「しかもメアド渡された……」
「ちょ!!チャンスじゃん!!!」
杏は叫び興奮してる。
クラスの子たちがめっちゃ見てる……痛い。
「ボリューム下げてッ杏!」
夕菜が止めに入る。
「一回送ってみたら??」
杏は小さい声でそう言い、微笑む。
「そうだよ♪」
夕菜も言うし……送ってみるかぁ。
授業に入り、あたしは携帯をポケットから取り出して、
ソイツにメールしてみた。
“あの、季菜ですけど。
あたしのどこがいいんですかね?
冷かしはお断りなんで”
絵文字もない、文字だけのメールって初めてな気がして、
ちょっと笑った。
「季菜ーー!季菜ーー!!」
キナキナ言いながら飛んできたのは、あたしの友達の杏。
甘えん坊で、他校の彼氏持ち。
ア、忘れてたけど……
あたしは季菜、相沢季菜。高校一年生。
入学してすぐに有名になっていたらしい……杏の情報だとね。
「ねぇねぇ、佐藤航樹先パイに呼び出されて……告られたの?!」
するどい……
さすが中学校でもイツメンだった杏。
「ん、まぁ……。でも本当ムカつく!アイツ!!」
あたしはムキになって机をバンバン叩く。
「でもさ、航樹先パイってこの学校でのイケメンファイブにいつもランクインしてるらしいよ!」
もう一人の中学校でのイツメン、夕菜が言う。
彼女は噂に敏感、そして面食い。
けど優しい。けど……
「顔なんてどーでもいいしッッ」
あたしは顔なんてどうでもいいんだッッ
あたしは恋をするのが怖いの!
……いろいろあってね。
まぁそれはさておき、
「だって、勝手に付き合うことになっちゃったんだもん」
メモを広げ直す。
「マジ?!じゃぁ一回付き合ってみようよ!先パイのいいトコ分かるかもしれないし!」
杏はワクワクしてるようだけど、
知りたくはないんだけどなぁ……
「しかもメアド渡された……」
「ちょ!!チャンスじゃん!!!」
杏は叫び興奮してる。
クラスの子たちがめっちゃ見てる……痛い。
「ボリューム下げてッ杏!」
夕菜が止めに入る。
「一回送ってみたら??」
杏は小さい声でそう言い、微笑む。
「そうだよ♪」
夕菜も言うし……送ってみるかぁ。
授業に入り、あたしは携帯をポケットから取り出して、
ソイツにメールしてみた。
“あの、季菜ですけど。
あたしのどこがいいんですかね?
冷かしはお断りなんで”
絵文字もない、文字だけのメールって初めてな気がして、
ちょっと笑った。

