航輝SIDE

「ってぇ……」

季奈ちゃんめ……
なんちゅう重度の鈍さに、防御力!!
鈍さはさておき…何あの防御力?
「男と二人きりなんてお断り!!」ってオーラ…に強い口調。
もしそうだとしたら……あのこ過去に何か嫌な事でもあったんかな??

…。
とりあえず……
鼻いてぇ!!
ドアに顔をぶつけたことなんて一回もない。
鼻がつぶれるやろー!


後ろからポンッと肩を叩かれた。

「んだよぉ…」

「航輝ぃ~!どこいってたの??」

姫野と若尾が後ろにいた。

「お、お前らかぃ…ビックリした…」

「えへへへッ☆びっくりさせちゃった??」

姫野が子供っぽい口調でしゃべる。
見た目、性格もいいのに……喋り方がぶりっこなんだよね…
別に嫌いじゃないけど。

直せばもっとモテるのにな。
なんて思っていた。(いつのまに)

「ホラ!悠輔達も待ってるからいこーよ♪」

若尾がホラホラと手招きする。
言われなくてもいくよそりゃ(笑)

「いこぉ~!航輝ぃ!あ、航輝の手、おっきいね!」

最後の余分です姫野さん。
「ははは…」とごまかして教室に戻った。