ファントレイユは、
城の中だからこそ、
職務を果たしている
姿を人に
見せたいようだったが、
ソルジェニーの、
とても話し相手の欲しい、
物寂しそうな風情に
目を止めて、つぶやいた。
「ここからでもちゃんと
お声は聞こえますし、話し
相手は務められますよ?」
ソルジェニーが見上げると、
その美貌の騎士は、
それは優しげに微笑んでいて、
ソルジェニーを有頂天にした。
「・・・あの・・・私は
全然軍の仕組みが、
解らないんですが、どうして
貴方は宮仕えをなさらず
近衛にいらっしゃるのです?」
聞かれてファントレイユは、
暫く黙った。が、
ゆっくり口を開くとつぶやいた。
「・・・そうですね。
宮仕えが出来る
立場には居ましたが・・・」
そして、自分を伺う
ソルジェニーを見やると、
微笑みを浮かべて言った。
城の中だからこそ、
職務を果たしている
姿を人に
見せたいようだったが、
ソルジェニーの、
とても話し相手の欲しい、
物寂しそうな風情に
目を止めて、つぶやいた。
「ここからでもちゃんと
お声は聞こえますし、話し
相手は務められますよ?」
ソルジェニーが見上げると、
その美貌の騎士は、
それは優しげに微笑んでいて、
ソルジェニーを有頂天にした。
「・・・あの・・・私は
全然軍の仕組みが、
解らないんですが、どうして
貴方は宮仕えをなさらず
近衛にいらっしゃるのです?」
聞かれてファントレイユは、
暫く黙った。が、
ゆっくり口を開くとつぶやいた。
「・・・そうですね。
宮仕えが出来る
立場には居ましたが・・・」
そして、自分を伺う
ソルジェニーを見やると、
微笑みを浮かべて言った。
