私の王子様







「...優良?」




すると振り向いた男たちは、優良のかおを見るなり
どんどん顔が青ざめていき
男たちは、情けないように逃げて行った



そして、私はというと安心したせいか恐怖のせいか涙があふれてた





「おい、大丈夫か?」





「え?あ、うん 助けてくれてありがとう」





「ちょっと涙更け」






「そうだね」





しかし、いくら涙を吹いても涙が落ちてくる





「あれ?どうしてだろ(笑)涙がとまらないよぉ」





「なら、無理するな?泣きやむまで俺がこうしててやるから」





優良は、フワっと私を包み込み抱きしめてくれた




「あ・り・・がと・・う」



「あぁ」




この人・・・ほんとは、すんごいいい人なのかもしれない!




私は、抱きしめられてる数十分の間すごく安心した





「もう、大丈夫」




「あぁ、立てるか?」




「足に力が・・はいらない」




「ん、わかった。よし!!」




フワッ




「!!!????」




「フッ」



「///」





優良が笑ったあと、私の足に自分の腕を通し、もうひとつの腕で私の背中を支えて
持ち上げた


いわゆる、お姫様だっこといううわけだ



「ちょっ!ちょっとぉ~」



「ああ?なんだ?」



「重いから下ろしてよ~」




「お前が歩けないっつったからだろ?それに
全然重くねぇよ?てか逆に軽すぎ!!ちゃんと食ってんのか?」




「うん、めっちゃ食べてる」




「ならいい」



といって、そのまま私を持ち上げたまま、スタスタと歩き出した。