サヨナラのカタチ





次の日は瑠実と千絵をからかいまくった。


先輩のどんなところが好きなのー?

とか

アッタクしてんの?

とか。


いろんなことを聞いて、

そのたびに顔を赤くして恥ずかしそうな千絵は

まさしく『恋する乙女』で。

到底、私なんか敵わないと感じた。


そうやって、

気持ちを誤魔化していたら

気づくと年が変わり、

先輩たちは学校に来なくなって、

部活に顔を出す頻度も減って、

そう思っていたら、



「…卒業式、だね」


あっという間に3月になっていた。