そして2つ目。
『理子が好きでたまらない』
本当に恥ずかしいくらい理子が好きで、大好きで。
つーか、もうそれ以上の気持ちで。
実は言うと俺はあと2、3年もしたら理子と結婚するつもりでいた。
2、3年もすれば、お互い仕事にも慣れているだろうし。
それくらいがちょうどいいと思っていた。
で、2年間くらいは2人で仲良くして。
3年目に子どもが生まれて。
温かい家庭を築く。
それが俺の描いていた『未来』だった。
そんな未来を描くほど想っていた理子にフラれるというのは
俺にとっては大ダメージで。
まあだから、『抜け殻』状態なんだけど。
仕事の昼休憩でもぼーっとしすぎるあまり後輩に
『センパイ、幽体離脱中っすか?』
なんて言われる始末。
いっそのこと、幽体離脱でもしたかった。
そして体と言う拘束機から放たれた魂は理子の元まで飛んでいって、
アイツがちゃんと笑っているのか。
それだけでいいから確認したかった。
だけど幽体離脱なんて離れ業、できるワケもなく。
俺は
『バカ野郎!瞑想中だってーの!』
なんて明るく笑いながら言った。
バカ野郎は後輩じゃなく、
この俺だ。
だってこんなにもデカイ『好き』という想いを
理子に伝えられなかったんだから。


