飛べ、俺。


……………失敗した。

テンパりすぎて墓穴ほっちまった。





¨俺のだち¨ってなんだよ!?



そんなん分かってんなら聞くなって話じゃん!


「………………ぃ、……


意味分かんねぇよな!!


つーか俺なんかに言いたくねーわな!


空気読めなくてゴメンね!」


無理やり笑ってごまかすしかない。



目の前の彼女も眉間にしわを寄せて不振そうに見てるし。




人生初の告白がこんな自爆みたいな形で終わるなんて…。





早く一人になって泣きてーっつのー…。




「な、成田くん?

大丈夫~?」


「まぁ、ナントカ…。





あのさ、今言ったこと忘れて?


なんでも無いから。」


とにかく、早くこのふたりきりの空間から抜け出したい。




「わ、分かった。

忘れるね。」


「おう、一刻も早くそうして。」


「…………あ、のね…?」


ビクッ!!


突然下から聴こえてきたか細い声に、異常なくらい反応をしてしまった。