「じゃーね、」
あーあ、あいつらのところ行きたくねーなー…。
絶対バカにされて笑われるもん…。
でも、今日は恥を捨てて、おもいっきし慰めてもらおうか。
「成田くん!」
ドアに手をかけて出ようとしたとき、後ろから俺の大好きな声が聞こえた。
早速相談?
確かに゛いつでも゛とは言ったけど、さすがに今日はそっとしておいてほしいって。
「なに?」
「………」
一体なんなんだろう。
今は一刻も早く彼女の前から消えたいのに…。
「どうした?」
「………成田くんはさ、
私のことやっぱり嫌い何だね?」
は?
意味が分からない。
そんなわけないし、むしろその反対だって。
「………なんで?
嫌いじゃ、ねーよ?」
彼女は涙をいっぱい溜めた目で俺を見てる。
「だって……、
席、隣なのに、全然話しかけてくれないし、」
だっていつも友達といるから話しかけたら迷惑になっちゃうかなって思って…

