飛べ、俺。



つーか、そいつが少しくらい合わせろって話だろ!!!


「1個も無いの…。


しゃべり方も、性格も、髪の色も、


ぜーんぶ違うの。」


それって…、


「………そいつ、かなり性格悪いっしょ?

しかもかなりの早口。

髪は……白?」


最悪な奴だな。



「え?!


全然違うけど、……

なんで?」


違うんだ。

良かった…。


「だって全部反対なんでしょ?」


こんないい子と正反対っていったら相手は相当嫌な奴何だろうしな。


「あはは、

違うよ〜!


いい意味で反対なんだよ〜。」


あ、笑った。


「いい意味って?」


「あのね、

しゃべり方がハッキリしててね、

性格もすごくよくってね、

髪が茶色なの。



ね、私とは反対でしょ?」


………彼女は自分のことどんな性格だと思ってるんだろう。


「それ、髪以外はそっくりじゃん!」


「え〜?!

全然だよ!


私は、地味だし、人見知りだし、髪だってみんなと同じだもん。」