飛べ、俺。



かわいい…。


赤くほ照った顔を手で少し仰ぎながら話す彼女は、本当に




かわいい。




変態と言われようが、キモいと言われようが、かわいいんだから仕方がない。







でも少し、悲しい気もする。


俺以外の男のことをこんなに嬉しそうに話されると、空しい気持ちになる。



ま、自分から振った話題だから゛自分で撒いた種゛なんけどね。




それにしてもそいつ、羨ましい奴だな。

俺は出来ることなら毎日彼女の話題に出たいって言うのに。



「そいつの事気になるんなら好きでいいんじゃねーの?」


「……………その人ね、私とは全然違うの。


なにもかも正反対なの。



………だから、私のことなんか絶対好きになってくれないから…。」



俺、今からそいつのところ行ってぶっ殺して来ようかな。


こんなかわいい女の子を悩ませるなんて、一回殺しても殺したりねーし。



「いくら全然違うからって同じとこくらい1つはあるでしょ?」