ぎゃぁっ

つか…

「ゃぁぁぁぁぁあっ」

思わず、叫ばざるを得ないこの状況…

鼻が詰まっていて気がつかなかったわ…


やばいやばい…

台所が火事だ!!

いや、火事と言うほどのものでも、あるようなないような…

お母さんたら、火をつけたまんま出たわね!!!


もくもくもく…

台所を開けたとたんに、私は煙につつまれた。

慌てて窓と言う窓を開ける私。

コンロの上を見ると、煮物(であったであろう食べ物)が、完全に真っ黒こげになっていた…

しかも、強火のままのコンロの火に鍋全体が包まれている感じ。

ソロリとコンロの火を止めても、まだ鍋は火に包まれていた。

み、水よ水!! 


「っあつっっ」


チリチリのモクモクになっている鍋の取っ手を掴もうとして、私は慌てて手を離した。

あ、アツイ…

アツアツだわ…

仕方なしに、私はその場にあったヤカン(これはアツくなかった)を遠くから手を伸ばして鍋にぶっかける。


じゅゅううううううううーーーーーー

ぼわっっっ


鍋は、変な悲鳴をあげ…

熱い蒸気と煙みたいなのをぶわっと出して…

そして…

そして、静かになった。



私は、その場にへなへなと座りこんだ。

な、なんて事を…

泣きたいわ!!!!

私、起きなかったら、やばかったじゃないのよ!!!!

もぉぉーーーーー。

響加ーーーーーーーーー(泣)