近道の、獣道みたいな、道とは言えない山道を通っている時、後ろから来た人に…


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キャンプとかで使うチャッカマンに火が点いているのが見えたらしい。

後は…

その火に照らされて見えた…

黒くて長い髪と…

私の学校の、制服のスカート…



ぞっとしたよ。

火は、服の一部を焦がしただけと、髪の一部がチリチリになっただけで…

「大した事はない」

って、楠木はムッとしたままの表情で喋ったけど…


寒気が止まらないよ…

怖い…


知らなかった。

だって、楠木って、いつも…笑っていたから…

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