「撃った瞬間を見ているからだよ」

ずきゅん!!!

私のハートが打ち抜かれたわよ!!

痛すぎる!!

って、恋のじゃないわよ・・・勿論★

あっさりと何て事を言うんだ!!

こいつは!!!!


響加を見ると、やっぱり私同様、あんぐり口を開いて火野上を見ている。


「「は、犯人は誰!?」なのよ!!!」


火野上は、重そうに頭を手で押さえた。

そして・・・

こう、答えたんだ。



「知らない・・・」



はぁぁぁぁぁぁぁぁああ???

もう、こいつワケ解からない!!!!

撃ってくる所は見たって言うのに、今度は知らないっていう・・・

何者!!

一体!?!?

「あ・・・手だけ見えたんだよ。それで、慌てて、避けた・・・」


あぁ・・・そういう事か・・・

私がひとりで納得している時だった。



ガダガダガダガダゴロガンドダッッッ



凄い大きな音が・・・廊下の方で・・・

思わず、私は響加に擦り寄った。

「・・・ンの、バカ・・・」

小さく聞こえる火野上の舌打ちが聞こえたような気がした。