にやにやしちゃうわ。

本当。

「でさ、あいつ遅くない? 何だか、本気で不安になってきちゃったんだけど・・・」

誰も居ないし・・・

「そぉねぇ・・・」

響加は、首をかしげる。





「にー」





ん?

「何か言った? 何か、猫みたいな声が・・・」



「にぎゃぁあーー」



「はいはいはいはいはいはいはいはい」

長い返事だなっをい!!!!

火野上が、ふすまを開けて現れた。



腕に抱えているのは、キューートな黒猫。

そして、ふすまを閉めて、この部屋を密室にしてから、猫を床に落とした。

きゅううーーーとな黒猫は、ひらりと身を翻して着地すると、私に擦り寄ってきた。



いやぁぁぁん。

可愛いスギルーーー!!!!


「あぁーーーーと。・・・で、そいつが犯人・・・な」




「「はい??」」



思わず、声を揃えて聞き返しちゃったじゃないの!!

何の犯人の事よ一体!!??

「まさか、この子があの窓を割った犯人と言うわけではないわよね? 火野上君? ・・・て、・・・ん? あれ??」

私が言いたかった事を、見事、響加が喋ってくれた。

火野上は、少し顔をしかめてため息をついてから答えた。

「何なら、こいつがツバメを捕まえてくるまで待ってみるか?」


「「・・・・」」

はぁ・・・

なるほど・・・

「つまり、火野上君はこの子が捕まえてきた子を殺して首を折って、それっぽい感じにして、適当な場所に捨てた・・・と・・・」

って・・・あぁ・・・なるほど・・・

って、えぇぇぇぇええええ!!??

響加ったら、さらっとそんな・・・



「・・・・・、・・・まぁ、遠からず・・・だな」

って・・・

火野上ったら・・・

「遠からず近からずって事? で、どこまで近いのかしら・・・」

「・・・殺しては、居ないよ。でも、首の骨なら折った・・・」

へぇ・・・そう・・・

って、・・・

おいおい・・・

勘弁してください(泣)