夢を正夢にする夢




「頭が、変になりそうよ。岬っちゃん」

帰りのHRが終わり、いつものように荷物をまとめて響加の元に行くと、響加は頭を抑えたままだった。

「・・・響加?」

「意味不明よ岬っちゃん。何だか、殴りたいぐらい意味不明だわ」

・・・って、誰を?

響加・・・

・・・私は、殴らないでねww




「アレについて、悩んでいるの?」

響加の机の横にしゃがみこんで、私は少しだけ声を小さくして喋った。

響加は、ちらりと私を見る。

カンの良い響加だから、アレですぐ気がついたのだと思うけど・・・


「岬っちゃん。・・・・・・」

そういうと、響加は周りを警戒しながら、私に耳打ちする。

「だって・・・火野上君が、ツバメを犯人の身代わりに置いたとしか、考えられなくない?」

ドキっ。

そう。

そうなんだ。

私も、午後の授業中ずっと考えていた。


アマツバメが、本当に窓に激突して窓が割れたとして・・・

何故、だれも気がつかなかったのに、火野上がそれに気がついているのか・・・

そして、何故その羽根を持っているのか・・・


もしくは、自分が犯人と間違われたくないから、わざわざアマツバメを置いたのか・・・


でもね・・・

今の響加って「犯人の変わりに置いた」って言っていたけど・・・

私もね、同じ考えなんだ。


ツバメを置いたのは火野上かもしれないけど・・・

窓を割った犯人は、多分、火野上じゃないと思う。

何で? って聞かれると解からないけどさぁ。

だって・・・

もし、火野上が犯人で、自分の身代わりにツバメを置いた。のだとしたら・・・わざわざその羽根を持ち歩いて、わたしたちに見せないわよね・・・

何で、見せたか解からないし・・・

まだ、火野上がツバメを置いたのか、ただ、そのツバメを見つけたのか解からないけど・・・