真衣ちゃんのバカ。

協力するなんて嘘じゃない。

・・・でも。

なんであんなこと言っちゃったの?

嫌いなんて嘘。

消えてほしいなんて嘘。

真衣ちゃんがうらやましかっただけだよ。

「・・・・はぁ・・・・はぁ・・・。」

気づいたら商店街を抜けて、学校の近くの公園にいた。

「思音っ!!」

聞きなじみのある声に振り向くと、それは優真。

「走ってくの見えたからさ・・・。」

優真の心配そうな顔を見ていたら、罪悪感がさらに強くなってくる。

「ゆ・・・・ゆーまっ・・・・。」

「どうしたの?泣いてんじゃん。」

「・・・・真衣ちゃんにひどいこと言っちゃった・・・・。」

ひどいこと、と言ってわかった。

思音・・・本当にひどい・・・・。