「はぁ、はぁ・・・。」

疲れた・・・。

オレと真衣はふたりで水風船を消耗しまくった。

そんな俺たちを、4人はあきれた目で見ていたけど、途中からそれぞれ遊び始めていた。

真衣とオレは服がありえないくらいびしょびしょになったのだった・・・。

「濡れたねー」

そんなこと言いながら、真衣は家から出てくる。

「あれ?着替えないの?」

「は?わざわざ濡れたのに、誰が着替えんのよ。」

真衣の茶色っぽい髪が、雫できらめく。

「でもさ、手加減してくれてもよくね?オレ、着替えないんだけど。」

「いーのっ!涼しいじゃん!」

きらきらの笑顔を、オレはとなりで見つめていた。

「・・何?」

「い、いや?これ風邪ひくだろーなって。そういえば真衣、何しに家入った・・・」

カシャッ

まぶしく光った。

その正体はカメラ。