「別に・・・。」

りまりはただ遠くを見つめている。

「そんなこと・・。」

私は優真を一瞬だけ見て・・・切なくなって、目をそらす。

「なんでもないよ。」

思音は足元を見ていて、顔を上げない。

「いいやっ!ぜーったいおかしい!!」

智も居心地が悪いのか、少し顔をしかめている。

優真は・・・。

思音を見てる。

いつもより、元気がない思音を心配そうに。

まるで、自分に何か嫌なことが起こったみたいに、悲しそう。

・・・・思音に笑ってほしいの?

「・・・・・・。」