「どう?
この浴衣おろしたてなの。」

りまりは黒地に桜模様の大人っぽい浴衣。

やっぱりりまりはこーゆーの似合うな。

さすがの智も少し赤くなってたような気がした。

この2人を見てると・・・。

・・・・はぁ。

「私、こんなの着ないほうがいいよね。」

浴衣はりまりが選んでくれたかわいいドット柄なんだけど、私が着ると子供っぽい。

「・・・。」

こんな時何かいいそうな凜は黙ってるし。

なんなの?

「どうしちゃったの?
黙っちゃって。
行きましょ。」

りまりのその声で、私たちはお祭りがやっているすずらん公園へと向かった。