コンコン。



「はい。どうぞ」



ドアが開くと、目の前には。




「お・・・おかあさん。」



あたしは目を大きく開いた。


お母さんの手にはアルバム。




どんどんあたしの所にくる。




そっぽを向いたあたしに
話をかけた。




「元気そうで安心したわ。
傍にいてあげられなくて ごめんなさい。」




あたしは、何も喋らなかった。




「ッアルバムのことだけど・・・・。


 ずっと黙ってて・・・・ごめんなさい。


でも、華野。黙ってたのには理由があるの、」




「なんの理由よ。
ただ、見せたくないってだけの理由?
なんならッー。」


「そうじゃないのッー!
そうじゃないのよ華野。」




病室で大声を上げたお母さん。