学校に通わせてくれて
感謝してる。

美味しいご飯をくれて
感謝してる。

お洒落をするための
お金をくれて感謝してる。

愛情をそそいでくれて
感謝してる。



全部、全部。お母さんが
あたしにくれた。





でも、やっぱり・・・・・これだけは
   許せない・・・。




あたしの本当のお母さんのこと
   教えてくれてもいいじゃん。




本当のお母さんを知らないまま、
お母さんはあたしに「幸せに生きて。」って
いえる?




あたしは、お母さんのこと
全部分かってたつもり・・・だったのかも。




本当のお母さんを知れないかぎり・・・

   「幸せになんて生きれないよ。」




「あたしを産んだ本当の・・・・ッー。」


何時間座り込んだのだろう・・・・。





気付けば、もう 夜になってた・・・。







「華野ーッ。」





俊哉・・・。   あたしは立ち上がって後ろを向いた。




すると   前が強い光で・・・・・まぶしい。





「華野ーッ! あぶないーーーーーッ。」