「つか、美沙。早くクラス表見にいこうよ!!ねぇー?早く早く!!」

「はいはい。分かったってば~!!」


美沙の手をにぎって 走っているあたしは
気持ちがドキドキしている。
あまりにも 急ぎすぎて・・・。

ドンッ・・・ッ



「イってー・・・・!。」

「イッタ・・・。」

誰かにぶつかった・・・。


「お前、どこみて走ってんの?塚。廊下で走るな!!」

「ムカ・・・。」

なによコイツー!!
‘大丈夫?”くらい 言えないのかっつーの!!
まあ、走ったあたしも悪いけど。

「どうも、すいません」

「お前。新入生?」

「はい!一応・・・。」

「そなんだー!!俺も新入生だから、お前の顔 覚えとかないとな!
後で 仕返ししたいし・・・・。」

ええ・・・。同じ一年?仕返し?


「覚えないでください。それに喋らないと思うし・・・。」

「アハハハッ!お前 面白いな。
同級生だっつーのに 敬語とか。
それに、一年なんだから クラスは違うくても
喋れはする。 じゃーなッ!! 華野。」

華野・・・。あたしの名前・・。ええ?
何で知ってるの・?

「華野。大丈夫?怪我ない?」

「あッ!大丈夫 大丈夫。早く見に行こう」

なんでアイツがあたしの名前知ってるのよ。



~掲示板前~






「美沙。美沙・・・・。あったー!!あたし 3組だ」



「華野は・・・・・・・・。きゃーーーーッ!!」

考えごとをしている途中 廊下に美沙の声が響く。

「なに!美沙。 なんかあったの・・・?」

「華野。一緒だよ!クラス 今年一緒~♪」

「マヂでー!!きゃーーーーーッ!」

あまりの嬉しさに 騒ぐあたしたち。
周りのことなんて 気にしない 気にしない~!
やっと 一緒のクラスになったんだから。