~次の日~ 「華野っー。」 翔人が話してきた。 「何?」 「次の休み時間に 屋上に来て?」 「イヤだよ。」 「なんで?」 「面倒くさい。」 「あの手紙・・・返したくて。」 「じゃあ、今ここで返してよ。」 こういうと。 「いいから、後で屋上に来い。」 低く強い声で言い放った翔人。 少し怖かった。 翔人とあたしの会話を聞いていた人。 あたしはそれに気付いていなかった。