「これ、お母さんのお守り。」


そう言って、首につけてるものを見せた。



「ぼくは、これで お母さんが傍にいてくれるって信じてるんだ~」





俊哉ッー。




あたしは 俊哉を思い出した。




あたしも、首につけてるペアリングを
だした。





「華野姉ちゃんの なんで二つ指輪があるの?」





「これはね・・・・あたしの大切な人との
 お守りなの。」



「華野姉ちゃんの大好きな人も・・・
天国に行っちゃったの?」



「うん、そうだよ。」




そう。大好きだった・・・俊哉は


天国へ行っちゃったの。



心から、愛した人・・・。






「華野姉ちゃん・・・・笑って?」




「え・・・・ッ。」



「悲しい顔してる。華野ねえちゃん。」