カーテンの外。 「ッー。まぶしい。」 あたしは、テーブルに置いてある 俊哉との指輪を、首にかけた。 「俊哉。」 窓をあけると、冷たい空気が部屋に入ってくる。 ペアリングを指でさわりながら空を見上げた。 あたしは、空に・・・笑顔を向けた。 「俊哉、これで。これで、いいよね? あたし、笑えてるよね? 大丈夫。」 思いっきり、部屋をでた。 階段を勢いよく下りて、 一階へ向かう。