これが、あたしの・・・最後の・・・
お願い。





あたしの頬にあった手の片方は、
後頭部にまわる。






「んッー。はうッー・・・」



あたしの声がもれる。




あたしの唇より奥まで入る舌。




これが何分つづくだろう。




あたしは俊哉に支えられながらも

キスをする。





もう、ムリッー。っと思った瞬間、
俊哉の唇があたしから離れた。





「はあ、はあ、はあ、はあ。」



息が上がってる。





「華野は、俺と過ごした日々に 満足ですか?」



このときだけ、俊哉は敬語であたしに問いかけた。




そっと深く息を吸って・・・・。






「はい。とっても、満足してます。」