「俊哉は、あたしを愛してない・・・?」





「愛してる。すっげー愛してる。

誰にも譲れないくらい、愛してる。」




「だったらッー!!」





「でもな、華野。


俺はもう、傍で華野を
幸せにすることが、できないんだよ・・・。



譲りたくなくても・・・・・。



華野はこれから先、まだまだ長い。

華野にまた、愛する人が現れる。
その人がきっと、華野を傍で幸せにしてくれる。
その人はきっと、華野を必要としてる。


俺は華野に出逢って、幸せをいっぱい貰った。
何もかも、俺の心でずっと、生きてる。


最後のキスで・・・・俺の人生 満足なんだ。」





俊哉の目は、真っ直ぐあたしを見てる。



あたしも目を泳がせながら、俊哉を見る。







「じゃあ・・・・・あたしからの
最後の・・・・お願い・・・・聞いて?」




「うん。」






「キ・・・・ス・・・して?」