「俊哉に会わなきゃッー。
会わなきゃ、会わなきゃッー。」


「華野ッー。落ち着いて、」




「俊哉に会いたいの。
あたし俊哉に会って 伝えなきゃいけないこと
いっぱいあるの、会いたいの。」

もがくあたしを強く抱きしめる、美沙の腕を振り払って
あたしは走り出した。


「華野ッー。



あの先生、病院はどこですか?」


「〇x病院だ.....。」




「かのッ。華野ッ!!待って、」


美沙が手を掴んだ。



「病院もわからないのに
どうやって俊哉のところにいくつもり?」


「・・・・・・。」


それはッー、・・・・



「もう、おいで」



美沙はタクシーを掴んだ。


「〇x病院まで 急いでお願いします。」



「美沙・・・・・。」



「あたしに任せて。」





俊哉・・・・待ってて。
あたし俊哉に会いにいくよ。

俊哉に・・・あたし・・・・


「会いたいよ・・・・ッ。」




泣き出したあたしを美沙は 抱きしめた。