「嘘だよ。先生そんなこと言っていいの?

俊哉は 昨日あたしと約束したばっかりだよ。


卒業式に会おうって、いっぱい喋るって
昨日 電話ではなしたばっかりだよ。


俊哉は熱で、熱で、きっと悪化して
今日休んでるんだ・・絶対、絶対・・・・」



「華野ッー。かーーのーーッ」



あたしは何も考えられなかった。


なにも考えずただ 昨日の俊哉の言葉を信じて、
先生が言うことに 反対しか出来ない。



「俊哉は  俊哉は   絶対に・・・・
あたしの傍から、隣から・・・・


絶対にいなくならない。


ずっと傍にいるって約束したのにッー。

俊哉ッー。俊哉ッー。

  ああああああああああああああッー。

あああああああああッー。


先生の嘘なんて 聞きたくない。

でまかせなんてー。」




「かのッ!!!!


落ち着いて、しっかりしてってば、

先生の話は嘘じゃないのッー。

本当なのよー。


もう、亡くなったの。
ここにはいないのッー。」



美沙はあたしを強く強く抱きしめた。

ただ、もがくあたしに 必死に抱きついて。





「俊哉に会いに行かなきゃ・・・


あたし・・・・あたし。。。俊哉が待ってる・・・
俊哉ッー。俊哉がー。  あたし行かなきゃ・・・。」