こんな時こそ冷静にならねばならぬと頭では解っているが・・・ 「・・・身体が持たん」 「其の事、他の隊士には云えぬな。歳」 「たりめヱだ。・・・特に、総司にはな」 縁側で京菓子をほうばっている総司に目を遣りながら、また筆を執る 「・・・此れを終らせぬるば、翅には逢えん」 「相当な惚れ込み様だのう。色男の御前が」 「ほっとけ」