愛しキは死とそノ唇ト




「・・・無いたら無いでありんすよ」

「!・・・御出でましたな、お江戸口調」


にやりと妖しい笑みを浮べる清雛に、思わず口を押える

「お翅ちゃんが焦った証拠。ささ、早くはきなさい」

「本当に無いんどす。清雛はんもひつこいわあ」


「む、守りは堅いわ。・・・でも、羨ましいどす」


・・・何故?