愛しキは死とそノ唇ト



「ねね、一体如何なの」

「何がどす」

「もう。其の言葉、止めて頂戴」


からかい甲斐が有るとはこの事よ


「土方様に、宮部様。他にも藤堂様や・・・」

「如何も無いわ。只女郎としての命を果すだけ」


ぴしゃりと言い放つが、清雛は食下がらない


「そんな訳ないでしょうに。色恋の一つや二つありんしょう?」