愛しキは死とそノ唇ト




「・・・新撰組の隣で抱く気どすか?宮部さん」

「何を云う。桂も幾松に逢いに来とる。
 ・・・其れとも、断るか?」

「・・・愚問どすえ、宮部さん。私は其の為のヲンナや」


「・・・やはり、いい女だ」


“愛されるに越したことはない”・・・等という夢を見た記憶も無い


人斬集団に愛されようが

斬れる側に愛されようが



私はお翅

只の嶋原女郎で在りんす