愛しキは死とそノ唇ト



「───今日は何日だ」


「元治元年、五月二十五日でございます」

「捕える」

「・・・は?」


「直ぐ様、古高を捕えてはかせる。其れから後、叩く」


「と、トシ。其れは余りに・・・」

「そんだけありゃ、幾らでも浪士を入京させられるだろうよ」


あと少し───

俺は、翅と逢わなけりゃなんねえ