あたしたちはそれから
ほとんど話さなかった。



お店の前で和哉くんが待ち、
手早く買い物して帰るだけ。




そしてやがて
家に近づいてきた。



「....ここで、いい・・・」



あたしは消え入りそうな声で
和哉くんに言った。




「えっ?・・・・あっ、あぁ..」




なんで?
悲しそうな顔をするくせに
イヤって言わないの?



やだよ。
中途半端なことばっかり、、





もうだめだ。
これで....最後。。



和哉くん、今まで
ありがと。




「じゃあ、・・さよなら、、」





忘れる。
全てを忘れ去る。





「あぁ、、じゃ」




未練なく振り返ることもなく
帰っていく和哉くん。



そうだよね。
・・・・・でも、これでいいの。








和哉くん?


君は気づくこともなく
私の記憶の奥底に入っていった。


君にとってわたしは小さな存在・・・・。


でもあたしには・・・光だったよ?


見えなくても君がいるから見える。


君がいるから頑張れた。



ありがとね
さよなら、