目を覚ましたあたし。
いつもより早く起き・・

「・・衣。結衣!!早くしなさい。」
・・・はずだった。
あれ?7時50分?

この時計壊れ・・・
てないよね(笑


「急いでいく!!」
言った通り、急いで
真新しい制服に着替える。

黒っぽくて大人な印象を
与えるブレザー。
でも可愛らしい赤のチェックスカートが
おとなしくまとめている。


いいねー!!
あたし、今かわいいよ!!
っとナルシ発言(笑

中学ではこれでもかってくらい
長かった膝下スカート。

でも今は膝上。

「よしっ!」

スクールバッグを肩に掛け
いざ夢の舞台へ。

階段を下りると
ストレートパーマをかけた髪が
リズムよく上下左右に遊んでいる。


「おはよっ☆」
飛びっきりの笑顔で挨拶。

「キモいわよ?」

はぁー?(怒
腹痛めて生んだ娘に向かって
キモい?

いつもより低い声で
「・・・行ってきます。」

扉を開けてゆっくり青空の日差しを・・・

「結衣!早くいかないと」
奈々の焦る声にあたしも焦る。

それから走って走って
・・・・・・走った。


校門に着いて息を整える。
「はぁ・・。奈々ちょっと休憩しよ?」

と振り向く先に奈々が・・いない。
前を向くとすごい速さで
走っていく奈々。

「待って、待って!!」

鈍臭いあたしが追いつく訳なく
見失った。


もうー。
親友よ、あなたはホントに親友?

ってしゃべってる暇はないんだった、、

入学事前会で聞いたクラスを探して
廊下を走り回る。



あそこの角を曲がったとこだ!
走って曲がると同時に

ドーンッ!!