「じゃあ、寝てないと駄目だねー」


碓氷が美咲をお姫様だっこをして、歩き始めた。


「ちょ、ちょっと!!」

「黙っていないと、歩きながらキスするよ?」

「な、何でそうなる!!」

「まぁ、いいからいいから」

「わかったよ・・・」


美咲は黙った。沈黙が続いた。碓氷が沈黙を破った。


「そーいえば、家に誰かいるの?」

「2人とも、3泊4日の旅行に行ったよ・・・」

「ふーん」

「今日から、3泊4日で行ったよ・・・」

「じゃあ、俺が看病してあげないとねーほら、家に着いたよ」

「い、いいよ!!迷惑だろ?」

「迷惑じゃないよ?あ、鍵貸してくれる?」

「はい・・・」


美咲は、顔を真っ赤にしながら鍵を渡す。


「ありがとう」


鍵を開け、部屋に入った。


「制服で寝るのもあれだから、着替えてくるよ」

「大丈夫?立っているのもやっとじゃん・・・なんなら、着替えさせてあげようか?」

「断る!!」


美咲は、怒って着替えに行った。


「着替えたぞ」

「美咲ちゃん・・・無防備にもぼどがあるよ・・・」


美咲は下着を着ずに、Tシャツ1枚、下はジャージという格好だったのだ。


「まぁ、個人的にはそそられる格好だけど?」

「そういうことを言うな・・・」


怒鳴ったら、目眩が襲い倒れそうになった美咲を、碓氷が支えた。


「これは、怒鳴れないね」


そう言い、リビングのソファに美咲を寝かした。