知らなかった僕の顔

他にすることがないので、店の裏のゴミ捨て場にゴミを捨てに行くことにした。

この店の仕事の中では、かなりの重労働とも言える。

少しの間レジを離れることを告げると「例のゴミ捨て場だねぇ」と阿部ちゃんはニヤついた。



倉庫の中に溜め込まれたゴミ袋を両手にかかえ、ゴミ捨て場まで何度も往復すると、汗が一気に吹き出てきた。


男の仕事だな。


妙な充実感を覚え、僕は張りきってゴミを捨てた。