知らなかった僕の顔

阿部ちゃんは、二本目の煙草に手を伸ばし「やっぱりね」と何故かうんざりしたような顔で言った。

「やっぱりって?」

「知り合って間もないんだよね?」
阿部ちゃんが、確認する。

「そう…だね」

「どれくらい?」

「…三日とか」

「ちょっと宮田くん…それは感心しないな」
阿部ちゃんは、冷めた目で僕を見た。

何?
…もっと慎重になれということだろうか?