知らなかった僕の顔

エネルギッシュな阿部ちゃんが、僕に求める刺激って一体…。

刺激ねぇ…。


僕にとってはそんなもの、無いなら無いで、大いにけっこうな代物だった。


サラリーマンが夢だと言ったのも、冗談というわけではない。
夢というより、それは僕の切なる希望だ。


客の入りが少ない午後の暇な時間帯は、ガラスのショーケースをひたすら磨く僕に、「刺激」について考える時間をたっぷりと与えた。


途中何度もスケベなことを考えたけど、「刺激」という言葉に連想されるのだからやむをえまい。