知らなかった僕の顔

風呂場を出ると、台所へ直行した。



水道の水を勢いよく出して、直接口をつけて長い時間飲んだ。


僕の体は、まだ生きようとしていた。


そう感じると、部屋に漂う彼女のシャンプーの優しい香りが、よりいっそう強くなった気がした。