僕は、森若ちゃんが使っていたシャンプーで頭を洗った。 風呂場にたちこめる彼女の匂いに、また少し悲しくなった。 それでもいいんだ。 何でもいいんだ。 僕は、彼女が残したもの全てを確かめたい気持ちになっていた。